ブラジリアン柔術は、グレイシー柔術から発展したブラジルの格闘技。
グレイシー柔術は、テコの力を生み出すテクニックを駆使して身を守る「護身術」として、明治時代の日本人柔道家、前田光世の指導を受けたグレイシー一族によってブラジルで発展し、柔道家やボクサー、レスラーなどありとあらゆるスタイルの格闘技にチャレンジし、テコの力とテクニックをよりどころとする柔術の技術の有効性を確認し、その後経済的な成功を求め夢の国アメリカに渡った。その教えを受けついだ一族の一人、ホイス・グレイシーが、90年代初頭に屈強の格闘家が集い金網の中で噛みつきと目潰し以外は殴る・蹴る何でもありの戦い(バーリトゥードと呼ばれた)を行うイベント「UFC」において、一番体格に劣るにもかかわらず締め技と関節技を武器に勝ち抜いたことで一躍世界中の注目を浴びたのが原点。「何でもありの格闘技」を想定した護身の要素を含む「グレイシー柔術」は、日々の安全な練習方法として殴る蹴るを排除した練習法を確立し、それ自体がルールに則ったスポーツ「ブラジリアン柔術」として今や世界中で最も人気の格闘技として爆発的に普及中。